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同人イラストブログです。 NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。 pixivはこちらhttp://www.pixiv.net/member.php?id=4907356 pixivでは小説も書いてます。
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小話:束の間の休憩

どわー、お久しぶりです!
蛇竜です。生きてます。元気です。
時々pixivには漫画モドキをアップしていたんですが、ブログの更新はむっちゃくちゃ久しぶりですね。
続きで小話。




 大きな琥珀色の瞳は、枯色の肌を持つ青年を映していた。
 琥珀色の瞳の持ち主は美しい少女のような白と呼ばれる少年。
 彼は隣に眠る青年と同じように、横たわっている。
 「こう見ると、年相応ですね。」
 白はそう言いながら、少し硬い青年の髪に触れた。
 青年は普段、眉間に皺を寄せ、その切れ長の目ですべてのモノを憎むような鋭い眼光を放っている。
 その眼光はとても20代のものとは思えぬもので、落ち着いた声は更に、その年齢を上に感じさせるのだった。
 規則的に上下する鍛え上げられた胸板を見つめ、白は目を細めた。
 この獣のような青年は、自分の前でだけこうして眠るのだ。
 「…優越感…ですかねえ。」
 美しい笑みを湛えた少年は、愛しげに、確かめるように、青年の漆黒の髪の海に真っ白な手を泳がせる。
 夜の海を泳ぐ、白魚の様に。
 もっと触れていたくて、少年はそっとその手を青年の頬に移動させた。
 いつも口布で覆われているその部分は、少し神聖な場所のように感じられて、更に少年は笑みを深くする。
 指先で軽く睫毛に触れると、ゆっくりとその眼が開いた。
 獣の眼光が白を捕える。
 「すみません、おやすみの邪魔してしまいましたね。再不斬さん。」
 白は木漏れ日のような温かな笑みを浮かべ、手を再不斬の顔から名残惜しげに離す。
 そして、その手に残るその熱を、大切に握り込んだ。
 「いや、よく寝た。」
 短く再不斬はそう答えると、ゆっくりと上半身を起こした。
 軽く首を鳴らすと、涅(くり)色の瞳に、美しい少年を閉じ込める。
 「…行けるか?」
 白は身を起こすとゆっくりと首を縦に振り、その問いに答える。
 再不斬は白を一瞥し、音もなく立ち上がると、傍らの首切り包丁を背負う。
 「行くぞ。」
 その声を合図に静寂を乱さぬように、二人は鬱蒼とした森の中を進み始め、再び果てのない旅路についたのだった。


 
 色をなるべく和名で書きたくてこうなりました。
 再不斬さんって眉間に皺が無く、話さなければ年相応な気がします。酷
 白の前では無防備にいびきかいたり、歯ぎしりしたり、涎垂らしながら寝てそうですよね…再不斬さん。
 逆の場合は、変な寝言言って再不斬さんが大爆笑して白が起きそうですが。←
 「おま、ありがとごじゃいまちたって、ふはは!」
 「??」
 みたいな感じで。笑


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