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同人イラストブログです。 NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。 pixivはこちらhttp://www.pixiv.net/member.php?id=4907356 pixivでは小説も書いてます。
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妄想:再不斬伝その後

ナルティ見て、勢い任せに書いてみました。
白一人称、甘々キスあります。
 どうすればいいか、僕には分からなかった。
「人間としてのお前が必要だ。」
 嬉しかったけど、道具としての生き方が長かったせいか…時々戸惑う。
 こういう時、どうすればいいんだろう。
 こういう時、何と伝えればいいんだろう。
 ぐるぐると頭の中で、考えているうちに時は流れてしまい、僕は取り残される。
 それでも…再不斬さんはいつも辛抱強く、僕の行動を、言葉を…待ってくれる。
 僕は、たどたどしく再不斬さんの胸に頭を押し付けて、背に手を回した。
「好きです…。」
 なんとか絞り出した言葉は、酷く掠れていた。
 もっと、もっと的確な言葉があるはずだと、僕は額に感じる温もりと鼓動に目を閉じて考える。
 そんなことを考えていると、再不斬さんの右腕が動いて、僕の左肩を抱きしめた。
 言葉は…今は無意味だ。
 僕はそう悟ると、ぎゅっと背に回した手に力を込めて唇を噛み締めた。
 殺してばかりだっから、その反動が大きいのか 感情を…心を…言葉にするのがこんなに難しいなんて…。
 すっと僕の肩から手が離れて、頬を包み込んだ。
 親指で優しく頬を撫でられて、僕は泣いていることに気づいた。
「…どうした?」
 優しい声で訊かれ、僕は益々涙が流れた。
「分か…りません…。」
 とめどなく流れる涙に、僕は意味が分からなくて、目の前の再不斬さんの胸元を掴んだ。
「止まら…な…。」
 僕は目を閉じて、拭われる指先の温もりに甘える。
 何度も、優しく…流れ出るだけ、再不斬さんは僕の涙を拭った。
 収まるまでずっと。
「…好きです…再不斬さん…好き…。」
 くぐもった声で僕は何度も呪文のように好きだと告げた。
 それ以外、適切な言葉が見つからない。
 この胸の感情をどうにか伝えたかった。
「白よ…。」
 再不斬さんが名前を読んだので、僕はその顔を見上げる。
「愛してる。」
 その言葉に、僕はまた涙が流れた。
 再不斬さんは顔を近づけて、流れる涙を舐め取ると、僕の唇に口吻けてくれた。
 幸せで涙が出るんだと、気づいたのはそれから何日も経ってからだった。

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