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同人イラストブログです。 NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。 pixivはこちらhttp://www.pixiv.net/member.php?id=4907356 pixivでは小説も書いてます。
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妄想:節分

桃地さん家の節分。
幼少白と再不斬さん。
「嫌だっつってっんだろ!」
 白はむうと頬をふくらませて、再不斬さんを見上げます。
 その手には、クレヨンで書かれた鬼のお面。
 それは、アカデミーの授業で作ったもので、家族と節分をするようにと宿題がでたのでした。
「何でですか?宿題が提出できません!!」
「鬼の面はいいが、それはなんだ!」
 白の片手に持たれているものを、再不斬さんはビシっと指差しました。
 小首を傾げて、白は口を開きます。
「虎パン?」
「見りゃ分かる!俺に穿けと言うんだろ!!」
 があっと再不斬さんは白に詰め寄ります。
「え?ダメですか??」
 きょとんと白は再不斬さんを見上げます。
 はあと再不斬さんはため息を付いて、腕を組んで台所の壁にもたれ掛かりました。
「再不斬さんに似合うと…。」
「…白よ、鬼人はそんな格好しない。」
 白に尻尾が生えていれば、それは力なく垂れ下がっていたことでしょう。
 しゅーんとなってしまいました。
 再不斬さんは白の持っている鬼の面を手に取ると、額当てのように斜めに頭に付けました。
「おい、豆まきするんだろ?」
 その言葉に、白はぱあっと表情を明るくすると、頷いてテーブルの上の升を手に取ります。
「鬼はーそ…。」
 ぎゅっと手に豆を握り、投げようとした白ですが、ぴたりと動作が止まりました。
 再不斬さんは首を傾げます。
「何だ?」
 再不斬さんが言葉を投げかけると、白は姿勢を正し、ぼそぼそと呟きます。
「再不斬さんに、豆なんてぶつけられません。」
 再不斬さんはため息をつくと、白の前にしゃがんで視線を合わせます。
 白はまた小さく呟きます。
「それに、お外に行って欲しくないです。」
 そう言って白は、ぎゅっと再不斬さんの首に抱きつきました。
 子供が父親に甘えるようなその仕草に、再不斬さんはばりばりと頭を掻きました。
「…とりあえず、歳の数だけ豆を喰うか。」
 白の持っている升から、再不斬さんは豆を左手で一掴みすると、白の歳の数だけ右手にとって差し出しました。
 白は右手でそれを受け取り、升をテーブルの上に置くと、ぽりぽりと食べ始めます。
 再不斬さんは白を一瞥すると、口に豆を全て放り込み、バリバリと咀嚼しました。
「あ、恵方巻きどうしますか??」
 もぐもぐと白は口を動かしながら再不斬さんに訪ねます。
 再不斬さんはよっこいせと立ち上がります。
「仕方ねえ、作るか…。お前は冷蔵庫から具材出せ。」
「はい。」
 白はすべて豆を食べ終えてから、冷蔵庫の扉を開きました。
 再不斬さんは食器棚の下から寿司桶を取り出すとテーブルに置いて、白と恵方巻きを作り始めるのでした。


 うちでは昔、節分の日は恵方巻きを作っていました。
 今は諸々の事情で買ってますが、節分は豆まきよりも恵方巻き作りがメインだった気がします。
 楽しいんですよねー、恵方巻き作るの!

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