首切り包丁以外の忍刀を再不斬さんと白の持たせたいなーとおもってたら、こんなんできました。
鮫肌ちゃん

白との昼ドラが展開されそうです。
「再不斬さんから離れろ。」
「ギギギィ(いや)。」
「僕が先に拾われたんだ、はーなーれーろー!」
「ギーギギィー(いーやー)!」
「何喧嘩してんだ?腹でも空いてんのか??」
後ろでごちゃごちゃとやり合っている二人に、再不斬さんは声をかけ、背負っている鮫肌をよしよしと撫でました。
その光景に、白はちょっと(大分)ショックを受けました。
再不斬さんは近くに休めそうな木陰を見つけて移動します。
「ほら、白、こっちにこい。」
地面に鮫肌を水平に置くと、ドサッと再不斬さんは木陰に腰を下ろし、あぐらを組んだ自分の足を指さしました。
「ここに座れ。」
白は素直に再不斬さんに収まります。
ごそごそと再不斬さんは腰から携帯食を取り出して、半分に割って白に差し出しました。
「それを食ったら、さっさと仕事終わらせて帰るぞ。鮫肌、お前は戦闘時に相手のチャクラ食え。」
もそもそと携帯食を食べる白の頭をぽんぽんと撫でながら、再不斬さんは背後の鮫肌にそう告げて、自分ももぐもぐと携帯食を食べ始めます。
「まだ足りねえか?」
食べ終わっても俯きがちで元気の無い白に、再不斬さんは声をかけます。
「い、いえ!十分です。」
どうみても空元気の白に、再不斬さんはふうと一つため息をつくと、ぎゅっと後ろから抱きしめました。
「ヤキモチ焼くなんざ、お前らしくないぞ。」
白はしゅんと俯いて、再不斬さんの腕を見つめます。
見抜かれていたことは、重々承知でしたが、隠し通す自信がないので、白は口を開きます。
「…不安…なんです。」
ポツリと呟いた白の言葉に、再不斬さんは首を傾げました。
背後からは表情を窺うことは叶いません。
白がぎゅっと地面を握ると、ざりっと砂の削れる音がしました。
「僕…再不斬さんに…捨てられるんじゃないかって…。」
その言葉に、再不斬さんは目を見開きました。
背後で小さく「ギィ」と鮫肌が悲しげに鳴くと、さわさわと風が吹いて、辺りの木の葉が揺れました。
「馬鹿が…くだらんことを考えるな。」
ぎゅっと更に強く再不斬さんは白を抱きしめました。
さあっとまた強い風が一つ吹き抜けました。
「俺は必要としたものしかこの手に収めない。」
その言葉を聞いて、白はぐるりと体を回転させると、再不斬さんの首に抱きつきました。
再不斬さんは少々面食らって、固まってしまいました。
「ごめんなさい、再不斬さん。疑って…。」
再不斬さんはふっと笑うと、白の背中を優しくぽんぽんと撫でました。
白はそっと再不斬さんから体を離します。
「行くぞ、俺にはお前たち道具が必要だ。」
「はい!」
白と同じように元気よく鮫肌も「ギイ」と返事をしたのを聞いて、再不斬さんは立ち上がりました。
そして、3人は目的地に向かって再び歩き始出したのでした。
これまた長いな。
結局3人仲良く過ごしそうです。
[4回]
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