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同人イラストブログです。
NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。
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pixivでは小説も書いてます。
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うう…この連休、ほぼ休めないので、表題のお話が完成しきりませんでした。 ハロウィンもので白がにょた化話。 序盤だけですが、よろしかったらどうぞ。 「お前…毎年毎年飽きねえな。」
眼の前に立つ、小さな後頭部に言葉を投げかけた。 さらりと腰に届きそうな漆黒の髪が音を立て、あいつは振り返る。 吸い込まれそうな程に澄んだ大きな茶色の瞳は確実に俺を捕えた。 何もかも見透かされそうで、小さく舌打ちをして視線をそらす。 「あ、やっぱり似合いませんか?」 あいつ…白はどうやら自分が身に付けている服が似合っていないと勘違いしたらしい。 後頭部をポリポリと掻きながら、苦笑いを浮かべた。 違う。 その逆だ。 が、そんなことを言えるか。 お前、男だぞ。 そんな俺にお構いなしに、白はふんわりとした菜の花色のスカートを片手で摘み、くるりと一周すると、仰々しく腰を落とし、頭を垂れた。 にっこりと微笑まれ、今度は俺が頭を掻く。 今年のハロウィンにと、白は白雪姫の衣装を用意していた。 任務でハロウィン当日に仮装行列に参加が出来なかったので、憂さ晴らし?に、俺の前で着て楽しんでいる。 「ふふ、まんざらじゃないんですね。良かった。」 俺の反応に、似合っていることを確信したのか、嬉しそうにくすくすと笑う。 真っ白な肌に桜色の頬と唇。 幼い頃に一度だけ見た、あのアニメの白雪姫顔負けだ。 「あぁ、男とは思えねえな。」 「えぇ、男じゃないですから。」 俺は目を見開く。 おい、何を言っている。 俺の様子に、白は慌てて手を振った。 「あ、“今は”ですよ?」 スカートのポケットから一口かじった跡のある真っ赤なりんごを俺の前に差し出す。 俺はまじまじとそのりんごを見つめる。 「これを食べたら、性別が変わっちゃいました。」 白は困った笑顔を浮かべて俺を見つめる。 その手に持つりんごを受け取り調べるが、特に変わった様子は見られない。 匂いを嗅いでも、薬の香りは感じられず、ただ瑞々しいりんごの香りばかりだ。 何の変哲もない、ただのりんご。 「誰に貰ったんだ?」 りんごから視線を外し、白を見下ろす。 その視線の先に小ぶりの膨らみが目に入り、思わず唇を固く結んでしまう。 幸い、露出の高い衣装ではなく、正統派な白雪姫の衣装だが、本物だと分かると少々戸惑う。 目の前の白は少年ではなく、少女であるという現実。 「え?林檎さんですよ。」 「ベタだな。」 「ベタですよ。じゃなくて、見知らぬ人から貰ったものを食べるなといつも再不斬さんが言ってるじゃないですか。」 ぷうと頬をふくらませたその顔が、また…。 いや、いかん。 軽く頭を振ると、白は小首を傾げて俺を見つめる。 「そうだったな。特にカカシから貰った物は食うな。というか何も貰うな。」 こくりと白は頷き、にっこりと笑った。 花が咲くとはこういうことかと考えていたその時だ。 「あら、もう食べちゃったのね。」 ベランダに黒い小さな人影が現れる。 音もなく、気配もほぼないので、忍びであることは容易に分かる。 「林檎さん、白に変なものを与えないで下さい。」 俺の言葉に、林檎さんは真っ黒なマントのフードを外し、顔を表した。 正しく魔女といった格好をした林檎さんは、お構いなしに窓を開けてリビングに入ってくる。 きちんと靴は脱いでベランダに揃えていたが、ちゃんと玄関から入ってきて欲しいと、俺はその小さな頭を見下ろし、ため息をつく。 「何よ、変なりんごが混じってたみたいだから忠告に来たのに…はい、お裾分け。」 籠いっぱいのりんごを差し出され、俺は少し躊躇う。 林檎さんはからからと笑って、白を抱き寄せた。 「大丈夫よ、これには変なの混じってないし、あんたが女になっても誰も喜ばないわよ。」 つんつんと白の胸を林檎さんは突きながら言った。 白は頬を少し赤くして俯く。 「り、林檎さん…。」 「マシュマロタッチねー。」 「ひゃああっ!」 後ろに回った林檎さんに胸を掴まれて、白は素っ頓狂な声を上げた。 どんどん顔が真っ赤に染まっていき、今にも頭から湯気が立ちそうだ。 一応掴めるほどあるのか…。 「や、ちょ!林檎さんー!」 白は林檎さんを振りほどき、俺の後ろに隠れた。 ぎゅっと腕を掴み、ちょこんと頭を出して林檎さんの様子をうかがっている。 まるで大木からうさぎが頭を出し、辺りを警戒しているようだ。 「あら残念。女同士だから別にいいじゃない。」 両手を広げて肩を竦めた林檎さんを、俺は呆れて見下ろす。 俺の視線に気づいた林檎さんは腕を組んでコホンと咳払いした。 「まあ、ずっと女の体じゃいけないから、解決法見つけてくるわ。」 踵を返し、ひらひらと手を振ると、先ほど入ってきたベランダに向かう。 そして、靴を履いてベランダに立つと印を結び始めた。 俺はゆっくりとベランダに近づき声をかける。 「すみません。」 ふふっと林檎さんは笑って俺を見上げた。 「なんで謝るのよ?あんたは悪くないのよ。」 林檎さんはパンと手を合わせて鳴らす。 俺は消えるその姿を見送る。 白は警戒しているのか、俺の後ろに隠れたままだった。 取り敢えず、ここまで…。 久々の文で相当頭が痛うございます。 女の子同士の過剰なじゃれあい?も好きなので、メイ様とロリ白とかも実は書きたかったりします。 にょた物…次はちゃんと最後までできるのかな、再不斬さん。 ※誤字等多すぎたので、訂正しました。 PR コメントを投稿する
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