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同人イラストブログです。
NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。
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pixivでは小説も書いてます。
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久しぶりに妄想文。 ちゅーしてます。 夕食後に再不斬さんの隣でこたつに足を突っ込んで僕はテレビを見ていた。
チャンネルをつけると、今流行の恋愛ドラマが流れる。 特に見たい番組があるわけでもないので、そのままぼんやりと眺めることにした。 再不斬さんも特に見たい番組は無いようでソファを背もたれにして、興味無さげにテレビ画面を眺めている。 可愛い新人女優がバシンと相手役の俳優の頬を叩いている。 思ったよりも大きな乾いた音がして、僕は身体をビクリと震わせた。 そんな僕を再不斬さんがちらりと横目で見下ろしたので、少し恥ずかしくなって、俯いてちらりとテレビ画面を見上げた。 「あ…。」 思わず僕は声を上げた。 ぎゅっと画面の中の二人は熱い抱擁を交わして、お互いの目を見つめ合っている。 頬が熱くなって、目が離せない。 もう少しで、唇が触れるというところでプツンとテレビ画面が真っ黒に変わって消えた。 再不斬さんを見ると、手にリモコンが握られていた。 「ガキが見るようなもんじゃねえな。」 ふんと再不斬さんは鼻を鳴らすと、リモコンをこたつ台の上に放った。 いいところだったのに…と僕は思いながら、真っ黒なテレビ画面を見つめる。 「何だ、お前見たかったのか?」 ふっと再不斬さんが人を喰ったような笑みを浮かべて僕を見下ろす。 僕は数回、瞬きをして下を向いた。 すっと大きな手が僕の顎下に添えられて、親指で唇を撫でられとビクンと体が震えた。 再不斬さんは身を乗り出して僕の耳元に唇を寄せる。 「白よ、どうなんだ?」 鼓膜に響く低音に、僕は小さく声を漏らす。 再不斬さんがククッ低く笑う声に、かくりと体の力が抜けて後ろに倒れ込みそうになると、大きな腕が僕の肩を抱き寄せた。 「ガキには刺激が強すぎたか?」 ニヤニヤと僕の顔を覗き込み笑う再不斬さんの顔は、獰猛な肉食獣のようで、ドクリと心臓が脈打つ。 そのギザギザの歯で喉元を噛み千切られたら、さぞ甘美なことだろうと茶色の瞳を僕はうっとりと見つめる。 「フッ…なんて表情してやがる。」 そっと僕の頬に触れて、再不斬さんは身体を離した。 頭の中に心臓があるみたいに、ドクドクと鳴り響いて僕は俯いた。 そんな僕の様子を訝しげに思ったのか、再不斬さんは僕の肩を掴んだ。 「あ…。」 肩から伝わる熱に僕は声を上げて、再不斬さんを見上げる。 再不斬さんは片眉を上げた。 「再不斬さん…。」 酷く掠れた声で、僕は再不斬さんの名を呼んだ。 ドクドクと鼓動がうるさい。 「キスって…どんな感じですか?」 再不斬さんは険しい表情を浮かべていたけれど、その目には少し動揺の色が見えた。 「僕は…まだ子供なので…知らないんです。」 再不斬さんの逞しい胸に、僕は手を添えて尋ねる。 大人なあなたに教えて欲しいと甘えても…いいのだろうか。 「教えて…。」 ねだる言葉を告げようとすると、ぐっと肩に添えられていた手に力が込められて、僕は床に押さえつけられる。 痛みは無かったけれど、かち合った視線の先の瞳は真剣で僕はぎゅっと胸が締め付けられた。 「目、閉じろ…。」 僕は素直に目を閉じた。 柔らかな暗闇が訪れて、衣擦れの音が耳に届いた。 優しい温もりがそっと、僕の唇に触れた。 僕はその切なさにまぶたの内側が熱くなる。 そっと目を開けると、一粒涙がこぼれた。 太い指がゆっくりと目元を拭ってくれたので、僕はぎゅっと逞しい背に腕を回した。 「凄く…複雑ですね。」 僕がそう感想を述べると、再不斬さんはふっと笑って、ぽんぽんと頭を撫でると身体を離した。 「まだまだガキだな。」 僕は首を傾げて再不斬さんを見上げる。 「感情なんてもんはもっと単純明快なもんだ。」 わしわしと再不斬さんに頭を撫でられて、僕はふふっと微笑んだ。 僕はまだ大人になれないようですね、再不斬さん。 子供の頃のほうが感情に色々と色を付けたがっていたような気がします。 それが「感性が豊か」とか「感受性が高い」とかいうことなのかもしれません。 大人になると、案外感情ってぱつっと感じられるもんだなと思いますが、それは色々な感情を経験してきたからなんでしょうかね。 PR コメントを投稿する
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