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同人イラストブログです。 NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。 pixivはこちらhttp://www.pixiv.net/member.php?id=4907356 pixivでは小説も書いてます。
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こたつでうたた寝妄想

こたつでうたた寝する再不斬さんと、その頭を撫でる白。
 白は買い出しから戻ってくると、静かに玄関から洗面所へ移動しました。
 玄関に入った瞬間、再不斬さんが眠っていることに気づいたからです。
 洗面所で手洗いうがいを済ませると、寝室へ移動します。
 灰色の布地に小さな兎と牡丹の柄の入っている部屋着の着物を、白は手早く着ると、上に濃い灰色で所々に白い水玉が描かれている羽織を身につけ部屋を出ました。
 寝室から出ると、隣のリビングの引き戸を、音を立てずに開きます。
 そこに再不斬さんがいました。
 こたつに下半身を突っ込み、クッションを枕代わりにして、うつ伏せで静かに寝息を立てています。
 再不斬さんは、上半身はフリースのみ身に着けている状態でした。
 室内は適度に温かいのですが、白は自分の着ていた羽織を脱ぐと、そっとこたつ布団からはみ出している再不斬さんの上半身にかけました。
 「……。」
 白は再不斬さんの寝顔を見つめます。
 いつもよりやわらかな表情に、白はにこりと笑顔浮かべると、そっと再不斬さんの頭を撫でました。
 いつも、自分が再不斬さんにしている行為を何となく、再不斬さんにしてみたいと思ったのです。
『わあ…。』
 なんとも言えない、柔らかい気持ちになりました。
 そして、きゅうっと心臓が小さく縮んだ感じがします。
『何だろう…この気持ち…。』
 少し頬が熱いのを白は気にしながら、もう一度、硬い髪の毛を撫でます。
 自分の今の気持ちの名を知らない白は少し困った表情を浮かべます。
『…もう一回、撫でたらわかるかな…。』
 そう思い、そっと再不斬さんの頭に触れた時、大きな手が白の手首を掴みました。
「あ…。」
 再不斬さんが眠たげな眼差しで自分を見ています。
 白は再不斬さんに手首を掴まれたまま、腕を引きました。
「戻りました、再不斬さん。」
 再不斬さんまぼんやりと白を見上げます。
 言葉をかけられることもなく、白は手首を掴まれたままでちょっと困り始めます。
「白か…。」
 少しの間をおいて、再不斬さんは白の手首から手を離し、ごろんと白のほうに顔を向けて横向きに寝転がります。
「すみません、よく寝てらっしゃったので…。」
 苦笑いを浮かべる白の肩に再不斬さんは手を伸ばし、引き寄せます。
「わわ!」
 ぽすんと白は再不斬さんの胸に収まります。
 再不斬さんはぽんぽんと白の頭を撫で、抱き寄せました。
 白はぎゅっと再不斬さんの胸元を掴みます。
 再不斬さんは自分にかけられている羽織を白にかけました。
「あの…。」
 白が顔を上げると、再不斬さんは目を閉じていました。
 すーすーと小さな寝息が聞こえます。
『……。』
 白は抱きしめられて身動きが取れないので、夕飯の準備を諦めて目を閉じました。
 起きたら、先ほどの感情を再不斬さんに教えてもらおうと思いながら、夢の中に落ちていくのでした。

 
 再不斬さんは白の頭を撫でる時、白こと愛しいって毎回思ってて、白も再不斬さんの頭を撫でた時に同じ気持ちになって欲しいなと思って書きました。
 でも、白は「愛しい」って感情を言葉では知ってるけど、どういったものか知らなくて、頭を撫でるとなんとも言えないほわんとした気持ちになるって感じにしてみました。
 再不斬さんも同じで言葉では知っているけど、どんなものか知らないので、後で白に「この感情はなんでしょう?」と聞かれても「知らん」って返答します。
 俺が教えて欲しいっつーのみたいな感じで。
 あ、再不斬さんが目を覚ましたのは、頭を撫でられて心地よくて、その手の正体を知りたかったのでした。
 正体が白だったので「あぁ、お前だったか…。」と思ってまた安心して眠ってます。
 幸せ者め!

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