白のお願いを聞いてあげる再不斬さん。
腐向けです。

白「今年のクリスマスはお互い任務ですね。」
再「そうだな。」
二人は互いのスケジュールを記入したカレンダーを見つめました。
再「白よ、欲しい物はあるか?」
白は再不斬さんを見つめます。
桃地家のサンタさんは数年前に正体がバレましたが、プレゼントを毎年欠かさず贈ってくれます。
白「…キスさせて下さい。」
再不斬さんは意外だったのか、固まってしまいました。
いや、意外でしょうね。
白は顔を真っ赤にさせて、わたわたと慌て始めます。
白「す、すみません！えと…あの…！」
白の慌てふためきように、再不斬さんは冷静さを取り戻します。
自分より慌てた人間を見たら、落ち着くものです。
再「分かった、今か?」
白は顔を真っ赤にさせたまま、こくりと頷きました。
白「いつも…再不斬さんにしていただいてるばかりなので…。」
白は目を伏せ、唇を尖らせながら呟きます。
再不斬さんは白の前に立つと屈んで視線を合わせます。
そして目を閉じました。
白はごくりとつばを飲み込むと、再不斬さんの顔に手を添え、目を閉じ唇を重ねました。
ゆっくりと唇を離し、目を開くと、再不斬さんの手に顔を包まれました。
再「その程度で良いのか?白よ。」
白はびくりと身体を震わせます。
再不斬さん、目がヤバいです。
ギラギラです。
獲物を見つけた目です。
白「あ…あの…。」
白はふるふると小兎のように震えました。
再「白よ、欲しい物がある。」
白は涙目で訊きます。
白「な、何でしょう…?」
再「お前をよこせ。」
再不斬さんは白を脇に抱えると、寝室に向かって歩き出します。
白は『僕、明日の任務大丈夫かな…。』と明日の心配を始めるのでした。

結局、白の任務は再不斬さんが代理で遂行しました。
再不斬さんは白が可愛かったので、歯止めがきかなかったようです。

[2回]