幼少白と再不斬さんが夜空を見上げてお話ししてる妄想。

白「再不斬さん、お月様に兎がいますね。」
冬は日が落ちるのが早く、もう月と星が輝いています。
再不斬さんは月を見上げます。
再「お前にはそう見えるのか。」
白は首を傾げ、もう一度月を見上げました。
白「あ、女の人?…カニ?」
再不斬さんは、ぽんと白の頭を撫でました。
再「お前は純粋だな。」
白は首を傾げて再不斬さんを見上げ、そして、頭を撫でられて嬉しくて微笑みました。
再不斬さんは空を見上げます。
再「あれはうさぎ座だな。あれはオリオン座。」
再不斬さんが指差す方向を白は見上げます。
再「オリオン座の一等星はベテルギウスとリゲルだ。」
白の目は星の輝きによって、きらきらと輝いています。
まるで星が白の目に宿ったようでした。
再「あれがふたご座だ。一等星はポルックス。」
白はじっとふたご座を見上げます。
白「僕、死んだらふたご座になりたいです。」
再不斬さんは白を見下ろします。
白「再不斬さんと、一緒にふたご座になりたいです。」
再不斬さんはふっと笑いました。
再「物騒なこと言うな。」
白はふふっと笑いました。
白「人は死んだら星になるんですよ。だったら、僕は再不斬さんと一緒に夜空に居たいです。」
再不斬さんは夜空を一瞥し、白を見つめます。
再「…帰るぞ。」
差し出された手を、白はぎゅっと握りました。
温かな手に引かれながら、白はずっと再不斬さんと一緒に居たいと流れ落ちる星に願うのでした。

星が好きでプラネタリウム(世界最大級クラス)に行ったりするんですが、連れがいつも寝てしまって悲しいのです。
あの感動を共有したい…。
白と再不斬さんは仲良くお空で一緒に居たらいいですね。

[2回]