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同人イラストブログです。
NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。
pixivはこちらhttp://www.pixiv.net/member.php?id=4907356
pixivでは小説も書いてます。
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二人のついたお餅が食べたいです。 「再不斬さん、用意できました。」
白はたすきの裾を咥えたまま、再不斬さんに声をかけました。 「あぁ。」 再不斬さんは椅子から立ち上がると、コキッと首を鳴らしました。 白の隣に立つと、ロッカールームの扉を閉めます。 今日は暗部で餅つき大会です。 しかし、ただの餅つき大会ではありません。 搗くスピード、仕上がり、味の総合点で上位3位までに入ると、三が日がお休みになるのです。 「今年勝てば、ずっと三が日お休みなんですよね?」 白は隣を歩く再不斬さんを見上げて尋ねます。 この餅つき大会、3年連続で上位3年に入ると、半永久的に三が日がお休みなります。 再不斬さんと白は2年連続で上位3位以内に入っています。 「そうだ。」 再不斬さんは前方を見つめたまま答えます。 白はふふっと笑うと、再不斬さんと同じように視線を前方に向けます。 中庭に出るガラス戸を開けると、既に人が大勢いました。 「えーと、38番ですね。」 胸元から紙を取り出して、白は自分たちの臼と杵の番号を確認しました。 白の後ろを、再不斬さんは付いて歩きます。 38番の臼と杵が準備されている場所につくと、白は立ち止まり、再不斬さんを見上げます。 再不斬さんは杵を持ち上げ、とんと肩に担ぎます。 いつもの首切り包丁のように肩に担いでいるので、少し滑稽です。 「それでは、餅つき大会を始めます。」 大会の開始を告げるアナウンスが流れます。 各自の臼の前に、もち米の入った蒸し器を持った事務員が並びます。 「頑張ってね、白くん。」 女性事務員にそう声をかけられ、白は微笑みます。 再不斬さんは面倒臭そうな顔をしていました。 「よーい、スタート!」 アナウンスと同時に、臼にもち米が投入されます。 再不斬さんは白を見下ろします。 「さぁて、始めるか。」 再不斬さんは杵の付け根をしっかりと握ると、杵の中のもち米を体重をかけて潰していきます。 それにしても早いです。 手馴れてます。 「搗くぞ。」 「はい。」 白が手を濡らして返事をすると同時に、再不斬さんは杵を振り下ろします。 『は…早っ!』 会場の誰もがそう思ったことでしょう。 二人は掛け声もなしで、ぺったんぺったんとお餅を搗いています。 力を込めて杵を振り下ろすと、ゴンゴンと音がなるのですが、その音は聞こえません。 絶妙な力加減で杵が振り下ろされている証拠です。 「再不斬さん、次で終いです。」 あまり搗きすぎると、腰のないお餅になってしまうので、白は手触りからもう一搗きで仕上がると踏んだようです。 ぺったんと音がして、二人は手を止めます。 「終わりました。」 白がすっと手を上げると、打ち粉のひいてあるテーブルが運ばれてきます。 「あとは僕に任せてください。」 にっこりと白が笑うと、再不斬さんは地面に腰を下ろしました。 そして、高速でお餅を丸める白の背中を見つめてふっと笑うのでした。 「これで、ずっと三が日がお休みになりましたね。」 お餅と賞状を抱えた白が笑顔で再不斬さんを見上げます。 再不斬さんは白を見下ろしました。 「嬉しいです…。」 白はそう言って立ち止まりました。 再不斬さんも立ち止まります。 「再不斬さんと一緒に、お正月を過ごせるの。」 白が幼少の頃は、盆だろうが正月だろうが再不斬さんは任務に出て行っていました。 なので、自分が暗部に上がり、お正月を過ごせるようになったここ数年が、白にとってはとても嬉しかったのです。 「馬鹿が。」 くしゃっと再不斬さんは白の頭を撫でました。 「いつも一緒にいるじゃねえか。」 その言葉に、白はかあっと頬を赤らめます。 『わあ…凄く嬉しい…!』 軽く頭をぽんぽんと撫でて、再不斬さんは白から手を離しました。 真っ赤な顔をした白が自分を見上げてます。 再不斬さんは頭をかくと、白に背を向けました。 「帰るぞ。」 「はい!」 白は再不斬さんの背に微笑むと、その後をついて家路についたのでした。 今凄くお餅が食べたいです…。 来年も宜しくお願い申し上げます。 PR コメントを投稿する
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神崎 蛇竜(ミサキ ダリュウ)
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