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同人イラストブログです。
NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。
pixivはこちらhttp://www.pixiv.net/member.php?id=4907356
pixivでは小説も書いてます。
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小話を一つ書いたので。 「寒いのか?」
頬に触れた貴方の手が酷く熱くて、どうやら火傷をしたようだ。 心地よい温度と湿度に包まれて、僕は軽い火傷を負ったようにじんじんと痛む頬を撫でる。 見た目には何も変わらないし、触れても痛みが増すことは無い。 ただ、胸がじんわりと。 何かに心臓を優しく掴まれたように。 その何かは赤子の様に小さく柔らかなもの。 僕は膝を抱えて、ぶくぶくと湯船に泡を立てる。 分からない。 何故か…寒空の下、貴方が触れた頬がずっと痛む。 でも、それは痛みと表現するには決定的に何かが足りない。 そして、甘い。 この感情は何だろう。 答えが見えなくて、顔を上げる。 気晴らしに湯船に広がる漆黒の髪を手に絡ませて遊んでみた。 もやもやと広がる髪は、僕の胸の内に似ている。 バスタブに頭を預け、天井を見上げながら照明に自分の手をかざせば、赤く、血潮が見える。 生きている。 あぁ、と僕は少し納得した。 貴方の血が熱かったのだ、と。 僕の冷え切った血…呪われたこの血には、貴方の血は熱すぎたのだ。 ふふっと答えを手にして、僕は笑った。 小さな浴室にその音は反響する。 「何がそんなに可笑しいんだ?」 すりガラスの向こうで、用を足した貴方が声をかけてきた。 「再不斬さん。」 貴方の名を呼ぶ。 僕を誰よりも必要としてくれた大切な貴方の名。 「謎が解けたので。」 勢いよく湯船から立ち上がり、髪の毛の水分を軽く絞って結い上げてから、スポンジを手に取り体を洗う。 ガラスの向こうから聞こえるあなたの衣擦れの音から、腕組みをしたことが手に取る様に分かる。 「ほう、何が分かったんだ。」 「再不斬さんが触れた部分が、ずっとじんじんと熱いんですよ。」 少し、貴方が困惑している空気が伝わる。 変なことを、言っているのかと僕は不安になり、湯をかけて身体の泡を流す。 貴方の様子を窺うが、その場から離れる様子が無いので言葉を続けた。 「それは、僕より再不斬さんの血の方が熱いせいだって分かったんです。」 ぷっと噴き出す音が聞こえたので、僕は扉を開けた。 壁にもたれ掛り腕を組んだまま、肩を竦めて笑う貴方が目の前に現れる。 「何か変なことを言いましたか??」 湯気が晴れる前に、僕はバスタオルを手に取りざっと体を拭くと巻きつけて浴室から脱出する。 後ろ手で扉を閉めると、貴方はいつもの人を喰った笑みを浮かべて僕を見下ろした。 「いや、未だお前はガキだなと思ってな。」 踵を返してキッチンへ消えるあなたの背を見送って、僕は頭にタオルを巻きつけて首をかしげる。 答えが合っていない? うーんと顎に手を当てて別の答えを探してみても、見つからない。 「湯冷めするぞ。」 貴方の声に背を押され、僕は替えの下着に手を伸ばす。 明日、串丸さんに相談してみようと考えながら。 それは恋だよ白! というお話を書きたかったんですが、いかがでしょうか? 寒いと人肌恋しいですよねー。 白は冷え性なので、再不斬さんの手は凄く温かく感じるよなーと考えながら書きました。 恋ってジンジン、ジクジク、火傷の様にあとからじんわり熱さと痛みがきますよなー。 こういうジンジン、ジクジクがほのかなココアのような温もりに変わって、湯船のような温かな愛に繋がると私は思うんですよ。 大好きな人の温もりが、火傷から湯船になるんですよ~、うふふ。意味不明 次の日、串丸さんに相談して顔から湯気を拭き出す白を木陰から目撃して、再不斬さんはニヤニヤします。 再不斬さん、良かったね。何 PR コメントを投稿する
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