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同人イラストブログです。 NARUTOの再不斬さんと白を描いてます。 pixivはこちらhttp://www.pixiv.net/member.php?id=4907356 pixivでは小説も書いてます。
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手も触れられないほど…妄想

タイトルに偽りありです。
何だかんだで、はぐしたりちゅーしてます。
小説はつづきから。
下は漫画にしようとして力尽きた落書きです。笑

 こつんと隣を歩いていた再不斬さんの手が、白の腕に当たりました。
「あ…。」
 白はその衝撃に声を出して立ち止まりましたが、再不斬さんは何事もなかったように歩いていきます。
 しかし、再不斬さんの心音はドキドキと高鳴っていました。
 白は、当たった部分を手で撫でます。
 その頬はほんのりと色づいていました。
 たたっと白は小走りで再不斬さんの2、3歩後ろを付いて歩き始めます。
 からんからんと鳴る下駄の音に、再不斬さんは白が自分の後をちゃんと付いて来ていることを確認し、安心しました。
 くるりと振り返ると、夕日に照らされた白が再不斬さんを見上げています。
 その顔の赤みは、夕焼けのせいだけではなさそうです。
 再不斬さんは少々困った表情を浮かべます。
 それは、他人が見たら分かりませんが、白には困っていることが手に取るように分かりました。
 白は口を開きましたが、どう言葉をかけていいのか分からず、口を閉じて俯きました。
「何だ?」
 何かを言おうとした白に、再不斬さんは声をかけます。
 次は白が困り始めました。
 自分が何を…再不斬さんに伝えようとしたのか分からないので、どう言葉すればよいのか分かりません。
 再不斬さんは白に近づきました。
 白は再不斬さんの影に全身が包まれたので、顔を見上げました。
 再不斬さんの表情は逆光で窺うことができませんが、自分を見下ろす鋭い眼光を見つめます。
「何でも…ないです。…すみません。」
 にこりと笑って白はそう答えましたが、再不斬さんはじっと白の目を見つめています。
 白は、何もかも見透かされているような気分になって、俯きました。
 すっと再不斬さんの腕が動きます。
 その腕は一瞬躊躇うように動きが止まりましたが、ぽんと白の頭に置かれました。
 そして、わしわしと白の頭を撫でました。
 白は久しぶりに頭を撫でられる感触に、じんわりと心の奥が温かくなります。
 そっと目を閉じて、再不斬さんの手に頭を委ねます。
 再不斬さんはその手を白の頬に移動させました。
 少しひんやりとしたその頬は、体温の高い再不斬さんには酷く心地良く感じられます。
 再不斬さんはここ最近、何故自分の心臓が早鐘を打つのか、疑問に思っていました。
 今、白に触れていることでそれは更に酷くなってきています。
 長い睫毛が震え、白が目を開きました。
「再不斬さん…。」
 開かれた白の瞳はうっすらと、膜を張って潤んでいました。
 触れている頬が自分の手と同じくらい温かくなっていることに、再不斬さんは気付きました。
「僕…。」
 艶のある唇がゆっくりと開き言葉を紡ぎます。
 どきりと胸が高鳴り、再不斬さんは手を離しました。
 白は、少し悲しそうな表情を浮かべ、ぎゅっと自分の左胸を掴みました。
「何故…こんなにも…胸が苦しいんでしょう?」
 再不斬さんは白を見下ろします。
 自分と同じ感情に白も戸惑っているようでした。
「俺もだ…。」
 再不斬さんは無意識のうちにそう白に告げていました。
 白は再不斬さんを見つめます。
 その瞳は澄んでいて、まるで真冬の湖の氷の様でした。
 再不斬さんは、白の頬にもう一度触れました。
 白は子猫がじゃれるように、その手に自分の頬を摺り寄せます。
 再不斬さんはそっと手を離すと、ぎゅっと白を抱き締めました。
 白はびっくりして体を一瞬強張らせましたが、直ぐに力を抜いて、その大きな胸に自分の細い手を添えました。
 辺りは既に夜の帳が下りています。
 白の添えた手の下の再不斬さんの心臓は、ドキドキといつもより早く脈打っています。
 ぐっと再不斬さんは白の腰に回した腕に力を込めました。
 お互いの身体が更に密着します。
 白の手がだらりと下ろされました。
 再不斬さんはいつもより脈の早い白の心音を感じると何故か安堵し、少し体を離して白の後頭部に片手を添えます。
 白は再不斬さんの胸に再び手を添えて、その目を見つめました。
 茶色の瞳には自分だけが映っています。
 きっと自分の瞳にも再不斬さんだけが映っているのだろうと白は考えると目を閉じました。
 再不斬さんも白と同じように、お互いの瞳にお互いが映っているのだろうと考えると、薄く閉じられた白の唇に自分の唇を軽く押しつけました。
 すっと再不斬さんが顔を離すと、白は伏目がちに目を開き、赤い顔をして指先で自分の唇に触れています。
「再不斬さん…。」
 潤んだ瞳で見上げられ、再不斬さんは白の頭を撫でました。
「帰るぞ。」
 再不斬さんはそう言うと白から身体を離し、背を向けて歩き出しました。
 伝えたい言葉をぐっとこらえて、白は歩き出した再不斬さんの背を追いかけます。
 月が柔らかな光を放ち二人の家路を照らしていました。


私の文書力はこんなもんです…くやしい!
もっとキュンキュンする文章が書きたいんだぜ…。
ご覧いただき、ありがとうございました!

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